ダッチオーブンは、近頃のアウトドアブーム、キャンプブームもあって、持っている方って結構いる気がします。
我が家ではもう20年近く、LODGE(ロッジ)社製を愛用しています。
一つ買えば、親子代々受け継ぐことが出来るほど、頑丈で長く使えるモノです。
せっかく買うのであれば、本格的なモノを選びたいと考えて探した結果、ロッジを選びました。
ロッジ社は1896年、アメリカの小さな町中の、これまた小さな家族経営の鋳造所として生まれ、
有名ブランドとなった今も 昔ながらの製法を守りつつ 鋳鉄クックウェアを作り続けています。
ダッチオーブンと言えば、アメリカ。
”西部開拓時代の人々が囲む焚き火の中で 湯気を立てていた真っ黒な鍋” というのがダッチオーブンのイメージです。
そんなアメリカで120年以上の鋳鉄の歴史を持つのが、ロッジ。
ロッジ製ダッチオーブンの歴史そのものが、アメリカン・ダッチオーブンの歴史と言っても過言ではないでしょう。
本場アメリカで愛されているダッチオーブンを選びたいと思った時、私にはロッジしか目に入りませんでした。
ロッジ製には、歴史を積み重ねてきた重厚な風格を感じます。 とにかく“カッコいいー“ んです。
ダッチオーブンを育てる楽しみ - LODGE(ロッジ)

ロッジのダッチオーブンは、もちろん鋳鉄製。
焚き火に放り込んで使うくらいの豪快な使い方をするのがダッチオーブンで、そういった使い方に相応しいのは、やっぱり鋳鉄製が一番。
使えば使うほど味わいが増し、「ブラックポット」と呼ばれる黒光りする鍋へと育っていきます。
自分の鍋を大切に育てている愛好家たちは「ワイフは貸せても、俺のブラックポットは貸せない」などと言うとか言わないとか。
中には、スープや煮込み料理用のダッチオーブンと、油を使う料理のダッチオーブンを使い分けている こだわり派までいる、と聞いたことがあります。

大切に育てなくてはいけない分、手入れも大変なのかと思いきや、我が家の場合は大したことはしていません。
洗剤を使わずにタワシで洗うことだけは心掛けていますが、洗った後に食用油を塗っていたのは最初のうちだけで、
その後は洗いっぱなしで乾燥させています。
そのせいなのか?こうして蓋を取ってみると、蓋の内側に少し錆が出ているようには思いますが、さして気になる程ではありません。
ちなみにダッチオーブンの蓋は、ひっくり返して火にかければフライパン代わりになります。
キャンプの朝にベーコンエッグを焼く時は、鍋と蓋と両方使えるので、4人分が一度に出来上がって重宝しています。
正確に言えば 、重宝していました。
我が家は子供たちが大きくなるにつれて徐々にキャンプに行く回数が減ってしまい、
今では庭でアウトドアクッキングする事もありますが、台所で使うことがほとんどです。
ダッチオーブンはキッチンでも出番が多いのです

子供たちがまだ小さかった頃にキャンプを始めた我が家では、キャンプギアをあれこれ増やしていた時期があります。
その頃に買ったダッチオーブンでしたが、キャンプに行く回数が減るにつれて出番が少なくなってきました。
とはいえ、眠らせておくのはモッタイナイと台所に持ち出してみたところ、活躍の場がかなり多いことに気付きました。
パエリヤや炊き込みご飯などを作ると、香ばしいお焦げが出来るし、
肉や魚も表面を焼いてから、ずっしりとした蓋をして蒸し焼きにすると、高い保温力でむらなく火が通るので、
中までふっくらシューシーに仕上がります。

あと、必ず使うのが、揚げ物をする時です。 ダッチオーブンに深さがある分、油の飛び散りを かなり防いでくれます。
先ほど "二つの鍋を使い分ける人がいる" と書きましたが、我が家では煮込み料理は ル・クルーゼ鍋、
油っぽい料理はロッジのダッチオーブンを使うことがほとんどです。
ダッチオーブンのサイズ選びの参考に

我が家の ダッチオーブンのサイズは、10インチディープです。
色々な大きさのダッチオーブンを買って使い分けるならともかく、1つだけ買うとしたら10インチを選べば間違いありません。
うちの場合は、大きな食材を入れたり 燻製作りをしたりもするので、深さのあるディープタイプを選びました。
流行りのソロキャンプなら8インチでもいいですし、大人数なら12インチもありかもしれませんが、
例え大人数でも、ダッチオーブン料理以外も作る前提でしたら、12インチは持て余す大きさかもしれません。
12インチを持ち上げたり洗ったりすることを考えると、自分の場合は手首をやられそうな気がします笑。
なにせ12インチは8キロ以上もありますからね。
ダッチオーブン - 3本脚がアウトドアで大活躍

ダッチオーブンの3本脚 ー キッチンだけで使用するのなら必要ないのですが、アウトドアではこの脚が大活躍です。
でこぼこした場所に置く場合も安定させやすいですし、鍋下の隙間に炭を入れて調理します。
蓋をかぶせて上にも焼けた炭を乗せれば、上からも下からも熱が行き渡るので、こうやって使う時は
「鍋」と呼ぶよりも「オーブン」と呼ぶのが正解だよね、だからダッチオーブンって言うのね、と思います。
GWは庭に焚き火台を出して、燻製作りをしました。燻製についての記事はまたの機会に~