20年以上、愛用しているテーブルポットがあります。
「タイガー魔法瓶」が業務用として製造販売している「テーブルポットPRF型」です。
飽きの来ないクラシックなフォルムで、外装は艶やかな銀色のクローム。
保温・保冷効果の高いガラス製魔法瓶は、業務用として作られているだけあって、とてもシンプルで使いやすいです。
タイガー魔法瓶の歴史は、創業者が幼少期の貧しい奉公生活の中で、(母親が入れてくれた、温かなお茶が飲みたい)と思い描いたことが始まりでした。
”魔法瓶は壊れやすいモノ” と考えられていた大正の時代に、自社製品の耐久性が高いことをアピールするため、
強いイメージのある虎をブランドマークにして「虎印魔法瓶」を作り始めたということです。
タイガー「テーブルポットPRF型」長く愛されるデザイン

タイガーのサロンタイプ「テーブルポットPRF型」は、「2013年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞しています。
ポットの外装は美しい艶のあるクローム仕上げ。
銀色のクローム仕上げは摩擦に強くて傷が付きにくい材質です。
20年以上も使っていると多少の擦れ傷はありますが、さして気になるほどではなく、乾いた布で磨いてあげると艶やかに輝いてくれます。
とてもシンプルで、いつの時代でも愛されるであろう そのフォルムは、賞の名前のとおり “ロングライフデザイン” として、この先も変わらずにいて欲しいものです。
(と思っていたのですが、タイガーのHPを確認したところ「テーブルポットPRF型」は生産終了となっていました(涙)
逆に、“買うなら、今がチャンス”ということですね)
タイガー「テーブルポットPRF型」使い勝手はどう?

握りやすいハンドル、親指1つで開閉するふたは、業務用として計算しつくされているだけあって、とても使いやすいです。
容量は実容量で0.73L。
大人数で使うには小さいですが、1~2人で使うにはこれくらいで十分ですし、
中身がたっぷり入っている時はそれなりの重さになりますので、使いやすいサイズだと思います。
ちなみにポット自体の重さは0.84kgです。
ステンレス製のモノよりは重いかもしれませんが、実感としては軽いです。
軽さの点ではステンレス製に負けてしまうガラス製ですが、
保温力・保冷力が高いという点に加えて、におい移りがしにくいという点では、ガラス製のほうが優れています。
欠点としては、先に挙げたステンレス製より重いことと、急激な温度変化に弱いことでしょう。
以前、ガラス製の魔法瓶水筒(アメリカの魔法瓶会社、アラジンインダストリーの製品)に空っぽの状態で氷を入れたところ、
中のガラスが割れてしまった苦い経験がありますので、このポットには必ず飲み物を入れた後に氷を入れるようにしています。

中栓はパッキンが付いていて上からキュッとはめるだけ。
パッキンは別売りで購入出来ますし、中栓ごと取り換えることも可能です。
使っているうちに徐々にパッキンが摩耗して、中栓がゆるくなってきたのを感じたら、パッキンの取り換え時期です。

中身を入れたら、中栓に付いている△マークを注ぎ口の方に向けてはめるだけ。
中栓はグルグル回して締め付けるネジタイプではないので、もしポットを倒してしまった場合、中身がこぼれ出る可能性が高いです。
熱い液体が入っている時は、置き場所に、特にお子さんの手が届く場所には置かないよう注意しましょう。
タイガー「テーブルポットPRF型」保温と保冷のこと

保温、保冷、どちらにも使える魔法瓶ですが、我が家は秋から春にかけて熱いお湯を保温しておくのに使うことが多いです。
真冬は、さすがに朝入れたお湯が夜まで熱々というわけにはいきませんが、多少温度は下がっていても、再度火にかければ、沸騰するのに時間はかかりません。
ガス代や電気代の節約になりますし、いちいちお湯を沸かしたり、夏に冷蔵庫から冷たい飲み物を取り出したりする手間も省けます。
我が家の場合、今の時期はストーブの上に鉄瓶を乗せていますので、鉄瓶のお湯が沸騰したら、とりあえず入るだけはテーブルポットに移しておきます。
テーブルポットのお湯が少なくなったら、また沸いた鉄瓶のお湯を移しておきます。
多めに沸かしてしまったお湯を冷ますことなく保温しておけるのは、環境にも優しいですよね。
テーブルポットで おうちカフェを楽しみましょう

我が家でテーブルポットが一番活躍するのは、お茶の時間です。
コーヒーや紅茶は沸騰した100℃のお湯を使いたいので、やかんなどから直接注ぐのですが、
煎茶や台湾茶を何煎か淹れつつ楽しみたい時は、テーブルポットが一番使いやすいです。
ちなみに、煎茶を淹れるのに適した温度は70~80℃。
私が好きな台湾の東方美人茶を淹れるのに適した温度は85~95℃。
茶葉の種類によっては10煎も楽しめるので、お茶請けをつまみつつ、もう1煎分、もう1煎分とテーブルポットからティーポットへお湯を注ぎます。
おうちカフェは、時間に追われることもなく、一番のんびりできる "くつろぎタイム" ですね。
* 愛飲している台湾茶 についての記事はこちらからどうぞ。
(追記 : 最初にこの記事を書いた2022年2月時点では、まだ購入出来た当記事のテーブルポットですが、
その後、生産・販売終了となってしまったようです。残念(涙)
我が家のポットも今後、中栓がへたってきた時点で 買い替えないと、です。
次に買うならドイツ製の「helios(ヘリオス)」が気になっています。)