ハンドメイド 冬 12ー2月

「節分」柊鰯を飾って豆まきをして、新しい春を迎え入れましょう

柊鰯のアレンジリース

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2024年の節分は2月3日(土)ですね。

節分と聞くと、2月初めの節分の日だけを思い浮かべますが、実は1年のうちに4回あります。

「節分」は文字通り “季節の分かれ目“ という意味で、立春、立夏、立秋、立冬の前日全てが節分なのです。

旧暦では “立春が1年の始まり“ とされていたため、4つの節分のうち 大晦日に当たる2月の節分が一番大きな節目となります。

1年の終わりに悪いモノを追い払い “新しい年は健康に過ごせますように” という願いを込めて、厄払いとしての行事が始まりました。

今年も「柊鰯(ひいらぎいわし)」を玄関先に飾って「豆まき」を楽しみましょう。

「柊鰯」の由来とレシピ

柊鰯
いつも思いますが、ちょっと恐い、、、

「柊鰯」とは?

昔の人たちは病気や飢餓、災害など、目に見えない恐ろしいことは鬼の仕業だと考え、鬼が嫌がるモノを使って追い払おうとしたのが「柊鰯」の始まりです。

“ヒイラギの葉のトゲトゲは鬼の目を刺す” し、においの強いイワシも鬼が嫌うモノだとされ、「柊鰯」を飾る風習が出来ました。

逆に "鬼が好きなイワシの臭いで鬼をおびき寄せておいて、ヒイラギの葉で目を刺す" という説もあるようですが、、、

「柊鰯」の作り方

「柊鰯」の作り方は、とても簡単。

焼いたイワシの頭をヒイラギの枝に刺し、鬼が入ってこないように玄関先に飾るだけです。

柊の枝とハート形の蔓リース

今年は「柊鰯」をアレンジしてみました。

ハート型の蔓リースにヒイラギの葉をくっ付けて、カタクチイワシ(煮干し)を1本ぶら下げました。

出来上がった「柊鰯」は、玄関の照明から吊り下げてみましたよ。

電灯からぶら下げた柊鰯

「柊鰯」はいつ飾る?

「柊鰯」を飾る期間は地方によって違いがあるようです。

一般的には、節分の日だけ、あるいは節分から翌日の立春までが多いのでしょうか。

早いところでは 1月16日から飾り始めるところもありますし、

2月末まで飾る、ひな祭りまで飾る、のほかに “イワシの頭が猫に食べられてしまうまで飾る” という心温まる?地方もあるようです。

「柊鰯」はどうやって処分する?

飾り終わった「柊鰯」はどうやって処分すればいいのでしょうか?

神社に持って行って焚き上げてもらうのが一番いいのですが、

お家で処分する場合は、塩で清めてから半紙に包んで捨てるのがいいようです。

家族で楽しく「豆まき」をしましょう

殻付き落花生と柊の枝
我が家の豆まきは片付け楽ちん、殻付き落花生~♪

「豆まき」の大豆のこと

節分の「豆まき」に大豆が使われるようになったのは、どうしてでしょうか?

昔の人たちは “米、麦、ひえ、あわ、大豆” の五穀には「穀霊」という精霊が宿っていると考えていました。

精霊が宿っているという考えには、妙に納得してしまいます。

玄米などの加工していない五穀は、水を与えれば発芽し始めます。

発芽するということは生きているわけですから、昔の人たちが “精霊が宿っているに違いない“ と考えても不思議はありません。

そんな五穀のうち、お清めの行事によっては 米がまかれることもあるようですが、

米よりも粒が大きい大豆は、より多くの精霊が宿っていると考えられ、2月の節分には大豆が使われるようになりました。

豆には 魔を滅する“魔滅(まめ)” の語呂合わせもあるようです。

nanala家の「豆まき」 - どうでもいい話

子供が大きくなった今では、豆は食べても「豆まき」はしなくなってしまいましたが、以前は必ず家族そろって「豆まき」をしていました。

正しくは豆まきをするのは家長の役目だそうですが、我が家の場合、豆まきをするのは子供たちで

“お父さんは鬼のお面を付けて逃げ回る人” という暗黙の役割分担が出来ていましたので笑、

早く「豆まき」をしたい子供たちが、お父さんの帰りを待ちわびていたことが思い出されます。

え?私の役割は何って?豆の準備係&カメラマンかしら~?

「豆まき」は楽しいのですが、あちこち派手にまいてしまうと後片付けが大変ですよね。

地方によっては落花生をまくところもあると聞いてからは、我が家では片付けがしやすい殻付き落花生を採用していました。

殻が付いているので、床から拾い上げてから殻をむいて食べちゃえますしね。

節分のおすすめ絵本「おにたのぼうし」

子供の麦わら帽子
子供が小さい時にかぶっていた麦わら帽子。いまだに捨てられず笑

「おにたのぼうし」という物語をご存じですか?

麦わら帽子で角を隠した鬼の子「おにた」の節分の日のお話です。

小学校の時に国語の教科書に載っていた「おにたのぼうし」が、いつまでも頭の片隅に残っていたのですが、

節分のお話だという以外あらすじもはっきりとは思い出せず、悲しげなお話だったという記憶だけが残っていました。

大人になった今、もう一度どういうお話だったのか?読み直してみたくなり、本を探してみたら、まだありました、ありました!

ポプラ社から出版されている「おにたのぼうし」あまんきみこ作、挿絵は岩崎ちひろです。

子供の頃は、なんだか切ないお話だと感じた記憶しかありませんでしたが、今になって改めて読んでみたら、思わず涙してしまいました。

小学生だった当時は、そこまでの深さにはなかなか気付けませんでしたが、、、

「おにたのぼうし」を読んだ後に、豆まきをするのは少し気が引けますが、物語のことは一旦忘れて、季節の行事を楽しみましょう。

鬼は~外!福は~内!

1日も早くコロナが収束して、穏やかな暮らしが戻ってきますように。

    -ハンドメイド, 冬 12ー2月