ハンドメイド

お茶碗の「金継ぎ」 - 欠けて ひびが入った器が生まれ変わりました

ネコのしっぽと金継ぎした茶碗

お茶碗としっぽ

初めてのブログです。

ブログはじめに何について書こうかしら?と迷ったのですが、ブログタイトル通り「金継ぎ」にしました。

私のお茶碗に欠けとひびが出来てしまったので、今回はお気に入りのお茶碗のことと「金継ぎ」の手順を簡単に説明したいと思います。

*これからも、たまに「金継ぎ」ネタが入るかもしれませんが、もしご興味がありましたら覗いてみて下さい。

愛知県の有名な陶磁器「瀬戸焼」と「常滑焼」

日本古来の陶磁器窯のうち、「日本六古窯(にほんろっこよう)」として日本遺産に認定されている六つの古窯があります。

備前焼(岡山県)、越前焼(福井県)、信楽焼(滋賀県)、丹波焼(兵庫県)の4つと、残りの2つは私が暮らす愛知県にあります。

1つが「せともの」として、東日本を中心に陶磁器の一般名詞として使われるようになった瀬戸市の「瀬戸焼」。

もう1つが急須や土管、招き猫で有名な常滑市の「常滑焼」です。

器好きな私としては、2つの歴史ある陶磁器の町を手軽に訪れることが出来る今の環境は、とても恵まれていると感じています。

特に好きなのが常滑市の「やきもの散歩道」です。

昭和の町にタイムスリップしたかのような風情ある散歩道には、

陶芸工房や陶磁器店だけでなく、古民家をリノベした雑貨屋さんや食べ物屋さんが点在しています。

中部国際空港が出来てから、近隣に大型ショッピングセンターやコストコが建ち始めた時は、

古き良き町並みが変わってしまうのでは?と少し心配していましたが、

「やきもの散歩道」の風景は変わることなくあり続けているので、内心ホッとしています。

瀬戸市の陶磁器メーカー「マルミツポテリ」 studio m’(スタジオエム) の器

欠けとヒビが入った茶碗
スタジオエム デイジー茶碗 粉引 / Lサイズ

早速ですが、私の粉引のお茶碗に欠けとひび が出来てしまいました。

これは瀬戸市にある陶磁器メーカー「マルミツポテリ」が手掛けるブランド「studio m’(スタジオ エム)」のお茶碗です。

何年も前に購入したモノですが、いまだに同じお茶碗が販売されているようですので、人気の定番商品だということでしょう。

「 studio m’(スタジオ エム) 」の器は普段使いにピッタリ。

比較的お求めやすい価格なのですが、デザインには一つ一つにこだわりを感じます。

色々なシリーズのラインナップがありますが、基本的に同じ空気感を持っているので、違うシリーズを組み合わせても大丈夫。

どのシリーズを組み合わせても、テーブルの上で器と器がケンカすることなく、統一感が出るように感じています。

私は、このお茶碗以外にも、いくつか「マルミツポテリ」の器を愛用しています。

ちなみに、瀬戸市にある「マルミツポテリ」の直営店「ソラマメ食器店」は、カフェと料理教室が併設されていて、とても素敵です。

カフェ「マカロニ カフェ&ベーカリー」のランチやスイーツは、もちろん「マルミツポテリ」の器に乗って出てきますよ。

料理に合わせた食器の使い方や盛り付け方など、楽しいヒントをもらえるのもいいですし、

気に入った食器があれば、食事後に「ソラマメ食器店」で同じ食器を購入出来るのも嬉しいです。

金継ぎ手順 - 欠けとひび

前置きが長くなりましたが、今回の金継ぎ手順を、簡単に説明します。

先ずは、本漆に「骨材」などを練り込んでパテを作り、これで欠けた部分を埋めます。漆のパテが乾いて固まるまで、待ち、、、

パテが完全に乾いた後、上から筆で更に漆を重ね塗りしました。そして再度、漆が乾くまで待ちます。

欠け部分に塗った漆が乾いたら、表面を「トクサ」という天然のやすりで整えます。

ひびが入った部分にも、ゆるめに溶いた漆を染み込ませ、再度乾くまで待ち、、、

漆は接着剤の働きをするのですが、天然の接着剤なので、簡単には乾きませんし固まりません。

一つ一つの工程で、乾燥するまでの待ち期間が入りますので、「金継ぎ」はとても気長な作業です。

一日二日でパパッと直して器を使いたくても、そういう訳にはいかないので、そこはじっと我慢です。

ひび部分の漆が乾いたら、余分な漆をこそげ取り、ようやく仕上げの工程に入ります。

金で仕上げたい部分に筆で漆を塗り、上から金粉を重ねます。(漆を接着剤にして、金粉をくっ付ける感じです。)

金継ぎした茶碗

完成するとウットリ、しばらく飽きずに眺めてしまいます。

張り切って庭の草取りをした後や、焦げた鍋をピカピカに磨いた後に、繰り返し庭や鍋を眺めてしまう、あの感じです。

(私だけでの習性でしょうか?笑)

お茶碗の金継ぎ -「世界に1つしかない器」に生まれ変わりました

金継ぎした茶碗と栗ご飯

金継ぎ、つやつや。栗もつやつや。

今日は、秋を楽しむ栗ご飯と豚汁を作りました。

お茶碗が生まれ変わって、ご飯が美味しいこと。

「金継ぎ」すると、捨ててしまおうかしらと迷っていた器が、壊れる前よりも更に愛着を持って使うことが出来るので、不思議です。

例えその器が大量生産品であったとしても、「金継ぎ」した途端に ”世界に1つしか無い器” に変身するからかもしれませんね。

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